愛天堂の基盤が…。その時どうする?





●ありがちなトラブル
愛天堂さんの液晶パネル基盤が出て、自作液晶モニタの可能性が身近になり、
安価な書き換え装置で、駆動パラメータの変更が可能なCシリーズの登場により、
自作液晶モニタがより身近になりました。
一時期の事を思うと沈静化した液晶パネル漁りですが、それでもちょくちょく収集してたりします。

とある日、ピンアサインが解り、いつものようにフラットケーブル用の圧接コネクタを加工して、
ケーブルを作り、パラメータを書き換え、動作テストを行ったのですが、
表示が出ない上に暫くすると、テストに使ってたCシリーズの基盤から煙が上がりました(汗;;
それ以降、液晶パネルへの電源が供給されなくなりました。
やってしまった事は仕方ないのですが、1枚1万もする基盤を買いなおす金も勿体無いし、
貧乏根性で直そうと思い、色々と参考にさせて貰っている京谷豊さんのページでアドバイスを頂きました。

ちなみに……………
注意

これから紹介する内容は改造行為となります。
この記事を参考にされる事は構いませんが、作業に関しては自己責任の上で行ってください。



●とりあえず調べる
今回、破壊してしまったのは、基板上の記号で言うU5という石です。
これは、液晶パネルへの電源制御を行っているPチャンネルパワーMOSFETのようで、
Aシリーズの基盤で言うU502の様なものです。
赤の丸囲み部分が該当部分ですが、良く見て頂くとぷっくり膨れてます。


ヒントを頂ければ、後は何とかなるって事で、東芝半導体のwebページから仕様を絞り、
色々選択するのですが、入手の問題からシリコンハウス共立で2SJ377を購入しました。

が、コイツの場合、張替えという訳にいかないんですよ。何せパッケージが全然ちゃうし…(^^;
取りあえず、何とか貼り付けられるように足を加工しますが、
元のパッケージの足を調べるために、取りあえず電源を入れてテスターで計って様子を見ます。

そして出た結論がこの形だだだ!w






●サクっと張替え
とにかくまず、おなかぷっくりなU5をまず外します。
ついでに、コテが入りにくく邪魔で使わないので、電源選択用のJP1を外します。
そして出来上がったのがこんな感じ。



パターンが細かいので注意してください。
あと、1点を取りあえず付けて、部品の向きを調整するのは出来るだけ避けた方が良いでしょう。
点で繋がっている部分は機械強度が弱いので、すぐに取れます(^^;
必要に応じて、ホットボンドなどで固定するのが良いかも知れません。



●動作確認とか
結論から言うと、普通に動きました。
京谷豊さんのサイトで扱っている記事を見ると、2SJ377の場合はON抵抗が若干高く、
出力電圧がドロップする様な内容を書かれていたのですが、取りあえず問題無さそうです。
……電圧計ってないんですが(爆)

結構適当ですけど、一応電気屋ですヨw


ちなみに、このU5が何でブッdだかと言うと、基盤への信号コネクタの向きを間違えてしまったようで、
電源の+と−側がショート状態になってたようです(爆)
めっちゃ間抜け…
実は、2枚あるLTM084P363、逆刺しでパネル側のチップヒューズ飛ばしてました(ぉ

ご覧の方も気をつけてください。



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