Millenium G400/450(550)DHシリーズ用
SONY AVマルチRGB接続ケーブルの製作
● 概要 ●
加matrox社のグラフィックカード“Millenium G400”および“Millenium G450(550)”のDualHeadシリーズのセカンダリ出力より、
SONY製平面ブラウン管テレビ“WEGA”(ベガ)シリーズ等に装備されているAVマルチ端子を利用して、
15KHzスキャンのRGB接続を行なうケーブルを製作します。
もともと、これらのグラフィックカードはTV出力機能が装備されている上に、
RGB出力機能も装備されているので、ケーブルのみ自作することで、
SONY製家庭用テレビに限定されるものの、大画面で鮮明にPCゲーム等を楽しむ事が可能になります。
………けど、実際こういう用途に使う人って、
どっちか言うと販売イベントに参加されるソフトハウスの方々くらいしか居ないっすよね(w
●製作時の動作環境
ビデオカード matrox Millenium G400MAX & Millenium G450 DH 32MB
TV SONY KV-14DA1 (VEGA / 14インチステレオ版)
● 必要なモノ ●
◇matrox社製グラフィックカード Millenium G400/450/550シリーズ(DualHead機能付きの物)
↑必須っす。
◇SONY製AVマルチ端子接続ケーブル VMC-AVM250
↑※注:SCE製じゃなくてSONY純正です。サードパーティがあればそれでもOK
◇15ピン3列D-SUBコネクタ
↑※たぶん♀。ボードに刺す方。
◇9ピンD-SUB用カバー
↑※好みの物をどうぞ。
一応、部品の補足。
まず、AVマルチ接続ケーブルは、サードパーティ製でも構いません。
しかし、別に接続ケーブルを血眼になって探す必要も無いんですな。
その気になれば、1個だけAVマルチコネクタ憑いたケーブル買えば良いんですから(爆)
が、実際、日本橋で見た限りでは、胡散臭い多機種対応のキングギドラっぽいケーブルとか、
21ピンマルチのケーブルをAVマルチに変換するタイプのコネクタしか見た事ありません。
まぁ、もともとサードパーティ製のケーブルは、シールドの怪しい物も多いので、
品質からしてお勧め出来なかったりしますが(^^;
SONY純正の物を購入された方は、似たような環境を持ってるお友達を適当に捕まえて、
共同購入した上で仲良くはんぶんこして作るのも手ですな。
D-SUBのコネクタとカバーは好きなのを選んで下さい。
と言っても、私が結構選んでるOMRON製では3列15ピンとか出してなかったりしますが。
カバーについては、少なくともメッキされている物の方が良いかもしれません。
薄っぺらい金属のシールドでも、無いよりはマシっぽいし。
● 接続図(表?) ●
G400シリーズ用
D-SUB15P側 |
AVマルチ(VMC-AVM250側) |
ピン番号 |
信号名 |
種類 |
線色 |
信号名 |
1 |
R-Signal OUT |
芯線 |
赤 |
赤-映像信号 |
6 |
R-Signal GND |
シールド |
2 |
G-Signal OUT |
芯線 |
茶 |
緑-映像信号 |
7 |
G-Signal GND |
シールド |
3 |
B-Signal OUT |
芯線 |
青 |
青-映像信号 |
9 |
B-Signal GND |
シールド |
4 |
Composite Video OUT |
芯線 |
黒 |
映像(同期)信号 |
5 |
Composite Video GND |
シールド |
G450/550シリーズ用
D-SUB15P側 |
AVマルチ(VMC-AVM250側) |
備考 |
ピン番号 |
信号名 |
種類 |
線色 |
信号名 |
1 |
R-Signal OUT |
芯線 |
赤 |
赤-映像信号 |
|
6 |
R-Signal GND |
シールド |
|
2 |
G-Signal OUT |
芯線 |
茶 |
緑-映像信号 |
|
7 |
G-Signal GND |
シールド |
|
3 |
B-Signal OUT |
芯線 |
青 |
青-映像信号 |
|
9 |
B-Signal GND |
シールド |
|
14 |
Composite Video OUT |
芯線 |
黒 |
映像(同期)信号 |
※680Ωの抵抗を介して接続。 |
10 |
Composite Video GND |
シールド |
|
※あと、どちらもD-SUBコネクタ側の12番と15番をジャンパ線で接続してください。
補足。
色分けしてますが、これは内部の芯線の色になります。
但し、ここで注意して貰いたいのは、
必ずしも信号と色が一致するとは限らないという事です。
後で、間違ってるんじゃ(゚Д゚)ゴルァ!と言われても困るので、
念のために、どこかのwebサイトに転がってるAVマルチコネクタのピンアサイン表を参考に、
テスターなどで確認しておいてください。
けど、コスト面から考えると、カラーリングとか変えないとは思うんですけどね。
もし正常に表示されなければ、その辺りも疑うポイントにしてください。
あと、PlayStation&PlayStation2のAVマルチコネクタには、
一応AVコントロールという、モニタ切替用の信号が存在しますが、
純正VMC-AVM250では結線されていません。
どっちにしろ、繋げませんので無視します。
おそらく、21ピンアナログマルチコネクタの仕様に対応するための物が、
未だに名残として残っているからでしょう。
まぁ、一本でも半田付けする箇所が減るのは大変喜ばしい事です(笑)
● 製作 ●
そんなこんなで製作。
まず、AVマルチ接続ケーブルの切断から行ないます。
改造前提で新品買って来て、箱開けてからまずバラしたりブッた斬るのって、なんだか悪いイタズラしてる感じしません?(ぉ
とりあえず、ここでは仲良くはんぶんこって感じで、真っ二つに斬ります。
50cm程切り落として、それに21ピンアナログマルチのコネクタ付けて変換ケーブル作るのもアリですが、その辺りは自由にやってください。
続いて、皮剥いで念のために導通確認しておいてください。
これは、ピンアサインと線の色確認する為です。
面倒だから運を天に任せるという方は、無視して製作を続けて下さい(爆)
内部は単純なシールドでちょっと耐熱性ある様子なんで、端末処理するのも非常に楽です。
HD-15Pコネクタのピン番号と色を確認しながら、半田付けを進めて逝きます。
ちなみに、写真はG450/550用の物になります。1/8Wだったか1/4W小型タイプだったか、抵抗が入ってます。
順調に行けばそんなに時間掛からないと思います。
21ピンアナログマルチで用いたカナレ電気の5芯同軸に比べると、
神経質に扱わなくても良いから楽です。
とりあえず完成したら、念のために誤結線が無いか確認します。
● 表示テスト ●
デキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
って感じで、次に表示テストに行きます。
G400側はセカンダリポートにそのままサクっと繋いで、モニタ側もサクっと逝きましょう。
G400側の表示設定については、設定コーナーを参考にしてください。
あとは、テレビ側の入力をゲーム(RGB)に変えてください。
誤配線がなければ、何もせずに表示されると思います。
サンプル画像が悪いんですが、実際はマトモに表示されます。
↓色信号の結線ミス例(爆)