パチンコ台液晶を利用したモニタの製作2〜ほぼ完成〜





●リベンジ?
以前、VAIOの10インチSVGAパネルで作った車載用があまりにもデカいので、代わりのものを物色していて、
スペック的には今時の内容なので入手しました。
個人的に横長よりも4:3の方が好きなんですが、まぁ色々とありますし(^^;;
あと、今回使用した制御基板は、愛天堂の自作キットC-100Kを選びました。



●どんなパネル?
今回入手したのは、東芝松下ディスプレイテクノロジー製のLTA090B400Fというパネルです。
このパネルは、画面サイズが9インチ、解像度が800×480ドットの俗に言うWide-VGAで、6bitDigitalのモノです。
確か、ニューギンの『CR天道よしみ』に入ってたものです。




●資料が無い( ̄▽ ̄;
しかし、ピンアサイン等の情報を調べますが、全く載っていません。
仕方ないので一応調べつつ、似たようなピンアサインのパネルが無いか探してみました。
すると、日立のTX18D11VM1CAAと非常に良く似ていたので、試しにこんなケーブルを作ってテストしました。


フィルムケーブル側だけですが、0.3mm位のUEWを使っています。
この基板は、ユニットに入っているL字型の方向変換する中継基板をブッた切って使ってます。

が、こんな手間ばっかり掛かるものを作る必要はありません。
株式会社 秋葉原(旧 愛天堂)でTX18D11VM1CAA用信号ケーブルという物が売られています。
これを使えば配線はワンタッチです。
少々高いように見えますが、このピッチでUEWをハンダ付けするのは、腕も忍耐力も要求されるので、
その点を考慮すれば安いと思います。



●パラメータ書換
今回使用したパネルはWideVGAのモノなので、パラメータの書き換えが必要になります。
その点も考慮して、尚且つ入手の問題も含めて、今回はCシリーズを使用しました。
余談ですが、書換装置は自作の互換品を使用しています。

所で、書き換えるパラメータですが、私がテストした限りでは、
愛天堂のサポートファイルに含まれている、NO-TESTのc_gm2221_LTA070B070F.txtが使用出来ます。
ただし、注意して欲しいのは、市販されているTX18D11VM1CAA用信号ケーブルを使用する場合、
そのままパラメータファイルを書き込めば良いのですが、
私のように加工してパネルを接続する場合、パラメータファイルの変更が必要です。
変更箇所は“//Panel_RB_SWAP”に書かれている値を“0”から“0x40”にするだけです。
なお、パラメータ変更時は必ず液晶パネルを接続しない状態で行って下さい。



●フレーム製作
今回、最も悩み、そして時間掛かった部分です。
その割には製作途中の写真が無かったりしますが、今後改めて展開した写真も紹介していく予定です。

まずは背面。
車載前提なので、ブラケットを取り付けた状態です。

仕事の合間とか気分転換にCAD開いて悩んでました(笑)
なので、一部はギリギリに設計されてますが、割と良い感じで収まったと思ってます。
ただし、インバータの高圧側が剥き出しになっていて、
取り付けするときに感電した事があります(笑)
人間の皮膚は焼けると臭いので十分に注意して下さい(爆)


次は入出力端子が並ぶ本体下面。


この納め方に落ち着くまでも悩みましたねぇ。
最終的に、パネル表示面にアクリル板を当てる予定なんですが、それの縁枠の処理も考えたので。
実際、そこまで考えていくと纏まるモノも落ち着かなくなるんでこういう形に。


そして最後は正面。
なにやら妖しげなフレームも一緒に写ってますが、これはいずれまたの機会に。





●とりあえず使ってみる

とりあえずフレームも出来上がったので、Multi-R HDDに繋いでどっかのデモムービーを再生してみます。


写真写り悪くて暗く見えますが、元々パチンコ台向けの高輝度なパネルなので、
車載しても日中の見やすさは抜群です。


あとは、見た目を考えたカバーですね(^^;
普段この状態で使ってるんですが、実際にインバータで感電した事もありますし、
フロントガラス越しの見た目が結構いかついので(笑)



続く
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